猫の食事の時間と回数は?量の計算方法や適切な台の高さも
わたしたち人間は1日3食が基本ですが、猫の食事はどうだかご存知ですか?
なんやかんやで適当に食事を与えたままになってしまってはいませんか?
猫の食事にも、時間や回数、1回に与える量やその計算方法、食事を食べる台の高さに至るまで、いろいろな目安があるんです。
今回はそんな猫の食事事情について詳しくまとめてみました。
猫の食事の適切な時間と回数は?
本来、猫は自分で狩った獲物を少量ずつに分けて食べる習性をもつ生き物。
しかし、人間と共に暮らしているとそういうわけにもいきませんよね。
そこで、猫と暮らす時には適切な時間・回数に分けて食事を与えることが大切です。
食事の適切な時間・回数は、猫の成長度合いにより変動します。
生後5ヶ月までの子猫の場合、一度にたくさんの食事をとることができないため、1日あたりの食事量を4~5回程度に分けて与えましょう。
その後徐々に回数を減らしていき、1歳になり、成猫となった頃には1日2回の食事とするのが理想です。
時間は朝・晩の2回がベスト。
ただし、あまりに食事と食事の時間が空きすぎてしまうとよくありません。
お腹を空かせた猫が急いで食事しすぎて吐いてしまったり、脂肪を溜めやすい体質になってしまったりしますのでご注意を。
また、適切な食事の時間についてですが、2回の食事は朝と夜の時間に与えるようにすると良いでしょう。
■食事の時間の目安
朝:6時~8時
夜:18時~20時
人によっては上記時間帯に食事を与えることができない!という方もいらっしゃるかと思いますが、これはあくまで目安なので、多少前後しても問題はありません。
先程もお話した通り、重要なのは食事と食事の時間を空けすぎないことです。
大体朝の食事から12時間後を目安に夜の食事を与えるようにすると良いでしょう。
猫の食事、ちゃんと毎回量を計算していますか?計算方法をご紹介
次に注意したいのが食事量。
最初はちゃんと計算していたけど、徐々に面倒くさくなって目分量に・・・となってしまってはいませんか?
あるいは、成長して身体が大きくなっているにも関わらず、食事はずっと同じ量のまま・・・なんてことはありませんか?
こうした不適切な量の食事は、猫の健康を損なうトラブルの元。
食事量が多すぎると肥満になり、いろいろな病気に繋がりますし、食事量が少なすぎると猫が飢えてしまいます。
一般的に、成猫が必要とする1日のエネルギー量は【体重1kgに対して約80kcal程度】と言われています。
ただし、この計算方法は個体差や運動量によって変動します。
たとえば、完全室内飼いであまりエネルギーを消費しない猫の場合、1kgに対して約70kcal程度のエネルギー量で十分な可能性もあります。
妊娠中や授乳中の猫であれば、通常の2~4倍のエネルギーが必要になりますので、その分計算方法も変わってくるわけです。
猫の状況をよく観察し、時に獣医さんの助言ももらいながら、どの程度の食事量が適切かどうかを定期的に確認しましょう。
猫の食事に適した台の高さとは
「猫の食事に台の高さが関係あるの?」と驚いた方もいるかもしれません。
しかし近年、台の高さによっては食事中の猫に負担がかかる可能性が指摘されているのです。
ペットショップにはさまざまなデザインの食事皿が用意されていますが、そのほとんどが一般的なお皿の形状をしていますよね。
中にはお皿の下に1~3センチ程度の台座がついているものもありますが、大半は床にそのまま置くお皿タイプではないでしょうか。
このように、床に近い場所に食事を置くと、猫は頭と首を背骨よりも下に下げたまま食事をすることになります。
つまり、前かがみの状態ですね。
この体勢で食事を飲み込もうとすると、うっかり誤嚥してしまうことも。
その結果、食事を終えてから吐き戻ししてしまうことが増えるのです。
また、長く前かがみの体勢を取っていることで関節にも負担がかかると言われています。
身体の小さい子猫の場合はこの限りではありませんが、成猫や、特に老猫には前かがみでの食事が負担となる可能性が高まります。
成猫や老猫が無理なく食事するには、高さが8cm程度ある台を用いるのがいいと言われています。
お皿自体にある程度の高さの台がついたものもありますが、ちょっとした台座や箱を用いて8cmの高さを作ってあげるだけでも十分です。
もちろん、身体の大きさによって適切な高さは変動するので、細かな調整は猫の体格に合わせてくださいね。
今回の記事のまとめ
いかがだったでしょうか。
今回は猫の食事について、適切な時間や回数、1日の食事量の計算方法や、猫に負担をかけない台の高さについてご説明しました。
台の高さなど、普段あまり気にしていない項目もあったのではないでしょうか?
長く一緒にすごす家族だからこそ、毎日の食事には気を遣ってあげたいですよね。
ぜひこの機会に猫の食事を見直してみてあげてください。
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